中小企業の人事担当者の中には、自社とマッチする優秀な人材を採用できず悩んでいる方も多いでしょう。昔と比較して少子高齢化の影響で就活生の数自体が減少傾向にあるため、優秀な人材を徐々に採用しにくくなっています。
そこで今回は、中小企業で採用を成功させるポイントを紹介します。就活生の企業選びの軸も紹介するので、就活生が企業へ求めていることを理解し、今後の採用活動に生かしましょう。
目次
1:中小企業の採用がうまくいかない理由
採用活動を成功させるためには、現状なぜ採用がうまくいっていないのかを自社分析する必要があります。中小企業の採用がうまくいかない主な理由として、以下の3つがあげられます。
- 知名度の低さ
- 人手や予算が足りない
- 内定辞退者の多発
1-1:知名度の低さ
企業自体の知名度が低く、就活生に認知されていないことが採用活動がうまくいかない原因かもしれません。
有名な大手企業であれば一目でどのような企業なのかがイメージできますが、知名度の低い企業だと事業内容自体が知らない場合が多いので、求人を出したとしても応募につながらないことが考えられます。
企業の知名度を高める方法を模索してみると、優秀な人材が応募しやすくなるかもしれません。
1-2:人手や予算が足りない
中小企業は、大手企業ほど人事に人手や予算を割けない場合が多いため、結果として優秀な人材を採用しにくくなっている可能性があります。
人手が少なかった場合、応募者からの問い合わせ対応や求人広告の打ち合わせなど限られた時間で行わなければいけない業務がたくさんあることから、選考者への連絡遅れなどのミスをしてしまうかもしれません。
予算が足りなければ、求人の広告出稿が頻繁にできないので企業情報が就活生の目に触れる機会が少なくなってしまい、採用がうまくいきにくいです。
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1-3:内定辞退者の多発
自社とマッチする人材を採用したとしても、内定辞退されてしまっては意味がありません。中には、大手企業に採用されたことを理由に内定辞退者が多発する方も多いようです。
内定辞退者を防ぐために、定期的な就活生とのコミュニケーションが大切です。入社前に悩み相談や質問などを定期的にのることで、就活生の不安要素を取り除きましょう。
2:就活生の企業選びの軸は?
採用活動を成功させるうえで、就活生の企業選びのポイントをあらかじめ知っておく必要があります。株式会社リクルートキャリアが実施した21卒対象の就職プロセス調査をもとに就活生の企業選びの軸として、以下の3つを紹介します。
- 自らの成長が期待できる
- 会社や業界の安定性がある
- 福利厚生が充実している
2-1:自らの成長が期待できる
最も多い企業選びのポイントとして、自らの成長が期待できることがあげられました。社員が成長しやすい企業の特徴の一つとして、組織の枠組みに捉われない自由な発想を尊重する雰囲気を持ち合わせている場合が多いです。
社員が自主的な意見を言ったとしても、上司の発言が絶対的な権限を持っている企業の場合は、取り合ってもらえない場合もあります。自社の風通しがあまりよくないと感じている方は、上司や部下関係なく発言できる企業づくりから始めてみるといいでしょう。
2-2:会社や業界の安定性がある
就活生の多くは、会社や業界に安定性を求めるため知名度が少ない中小企業は人手不足に陥りやすいです。しかし、中小企業であっても、自身の安定性をアピールすれば魅力に感じる就活生もいるかもしれません。
安定性を重視している就活生が特に心配なことは、企業の倒産や給料の安定性でしょう。自社の安定性を前面に就活生へアピールすることで、応募されやすくなることが考えられます。
2-3:福利厚生が充実している
福利厚生が充実している企業で働くことで、日常生活を過ごしやすくなります。たとえば福利厚生として住宅手当・家賃補助があった場合、家賃を会社に払ってもらうことができ、自身の生活費に費やせるお金が増加するため、より充実した生活を送りやすくなるでしょう。
ほかにも、中小企業、休暇関連、資格取得手当などさまざまな福利厚生が世の中の企業に存在しています。福利厚生をより充実させることで、魅力に感じる就活生が増加しやすくなります。
3:中小企業が採用を成功させるポイント3選
中小企業が採用を成功させるポイントとして、以下の3つを紹介します。
- SNSを利用して知名度を高める
- 採用エリアを拡大する
- 低コストの媒体を積極的に利用する
上記のポイントを押さえ、今後の採用活動に生かしましょう。
3-1:SNSを利用して知名度を高める
企業のSNSアカウントを作成し、情報発信すれば知名度が高まりやすくなります。総務省が発表した「令和2年通信動向調査の結果」によると、20代の9割がSNSを利用しているため、自社のSNSアカウントを作成することで必然的に就活生に知られる機会が増えやすくなるでしょう。
一番知名度が高まりやすいのがTwitterです。Twitterは文字での情報発信がメインの媒体で、リツイート機能によって情報が拡散されやすい特徴のあるSNSです。
ぜひ、Twitterを利用して企業の知名度を向上できるように頑張りましょう。
3-2:採用エリアを拡大する
採用エリアを拡大することで、さまざまな思考を持った学生を採用しやすくなります。一般的に地方は大手思考の就活生が低い傾向にあるため、採用エリアを拡大して地方の就活生へ積極的にアプローチすることで、自社とマッチする学生を採用できるかもしれません。
昔であれば都会の中小企業が地方の就活生を採用するのは交通の便の影響もあって大変ですが、今ならオンラインで選考を行うことも可能です。
採用エリアを徐々に拡大していき、優秀な人材を採用しましょう。
3-3:低コストの媒体を積極的に利用する
予算内で優秀な人材を集めるためには、就活生の目にできる限り触れておく必要があるため、低コストの媒体を積極的に利用しましょう。求人サイトへ広告出稿すればお金がかかってしまいますが、自社で求人サイトを作成した場合やSNSで従業員を募った場合は、無料で求人を出すことが可能です。
低コストの媒体を積極的に利用し、多くの就活生へ認知されることを目標に採用活動しましょう。
4:優秀な学生を採用したい人事担当の方はHYGGERへ登録をおすすめ!
優秀な学生を採用したい人事担当者の方へおすすめなのが、HYGGER(ヒュガー)です。
HYGGERとは、学生の就職をサポートしている日本最大の学生プラットフォームです。就活生だけでなく、すべての学年の学生が所属しているため、就活を始める前から優秀な学生へアプローチすることも可能です。
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まとめ
中小企業で優秀な就活生を採用するには、知名度を広めることが大切です。中には、予算が足りなくてマイナビやリクナビなどの大手就活サイトへ広告出稿ができなくて悩んでいる方もいるかもしれません。
SNSや自社で作成した求人サイトで求人を募集した場合、無料で求人を出せます。SNSで採用活動だけでなく、有益な情報発信活動も採用活動と同時に始めれば、知名度が高まることも考えられるでしょう。
本記事で紹介したポイントを押さえたうえで、採用活動をしてください。