就活の面接はほとんどの場合、土日ではなく平日に行われます。
しかし中には、土日に面接を行っている企業もあります。
「土日に面接を行う企業はブラック企業なのではないか?」
と考えてしまっている方も多いのではないでしょうか。
しかし土日も稼働しているからといって、安易にその企業がブラックだと判断するのは危険です。
企業が土日も稼働する理由を理解して、適切な判断を下しましょう。
そこで本記事では、企業が土日に面接を行う3つの理由や就活生が土日に就活を行う際のポイント、ブラック企業の見分け方を紹介します。
目次
1:企業が土日に就活の面接が行う理由
ではなぜ土日に就活の面接を行う企業は存在するのでしょうか。
本章では、企業が土日にも面接を実施する理由を3つ紹介します。
理由①:平日が定休日のサービス業だから
平日が定休日のサービス業界であれば、土日に面接を行う企業も少なくありません。サービス業としては「飲食系」「アパレル系」「美容系」「不動産系」「ホテル」などが具体的に挙げられます。
サービス業の場合は、平日よりも土日の方が多くの社員が出社している場合もあるため、結果的に土日に面接を行うことになります。サービス業界の企業を志望しているのであれば、平日だけでなく土日にも時間が作れるようにスケジュールを調整しておく必要があります。
理由②:学生の予定を優先してくれているから
学生の中には部活やバイト、授業で平日に時間を取れない方もいます。とくに体育会系の部活や理系学生は、平日に時間を確保することが難しいです。
最近ではこういった忙しい学生に配慮して、平日の夕方や土日を面接の候補日として提示してくれる企業もあるようです。
とくに就活系のイベントは平日に時間を確保できない学生を優先して、土日に開催される場合が多いです。サービス業ではなくても、土日に就活が入る可能性があることは頭に入れておきましょう。
理由③:採用担当者が少ないから
採用担当者が少ない企業は、土日に面接を行う場合があります。
平日は仕事をして土日は休む、といった正確なスケジュールがない企業は休日出勤手当を支給して、採用担当者に土日に働いてもらうこともあるようです。
2:土日に就活の面接がある企業=ブラック企業ではない
上述したように土日に就活の面接を行う企業の中には、学生の予定を優先してくれていたり、そもそも平日が定休日であったりすることもあります。土日に就活の面接があるからといって、安易にブラック企業であると判断するのは危険です。
とくに面接ではなく、説明会などの就活系のイベントはたくさんの学生に集まってもらうために、土日に開催していることがほとんどであるため、安心してください。
しかし平日は本来休みであるはずなのに、土日に多くの社員が働いている企業や、あまりにも遅い時間に面接を指定してくる企業は、勤務に問題がないか確認する必要があるでしょう。
3:土日に就活を行う際のポイント
「土日に就活があるとバイトと両立できるか不安」
「土日に就活がある際の注意点はある?」
本章ではこういった不安や疑問をお持ちの方に向けて、土日の就活を効果的に行うためのポイントを紹介します。
ポイント①:バイトと土日の就活を両立させるために、バイトの時間を調節する
就活では交通費や宿泊費、リクルートスーツ代などさまざまな費用がかかります。
そのため就活をしながら、バイトも行っている方も多いのではないでしょうか。
土日に面接が入った場合でも、バイトと就活の時間を調整することで両立できます。
就活に理解のある職場もありますが「週4勤務必須」のバイトや少人数制のシフトの変更が難しいバイトも存在します。条件が厳しいバイトでは両立は難しいため、他の職場を探しても良いでしょう。
とくに日雇いのバイトは時間の融通が効きやすいため、就活との両立を目指す際は有効です。就活期間中だけでも、日雇い派遣にシフトにすることをおすすめします。
ポイント②:土日に面接がある際は、交通機関のダイヤをチェックする
皆さんご存知の通り、平日と土日では交通機関のダイヤが異なります。
路線や交通機関によっては、土日になると運行本数が激減したり、乗り継ぎルートが変わったりすることがあります。
「ダイヤが平日と異なっていたので、遅刻しました」では許されません。
遅刻をしないために、土日のダイヤは入念に確認しておきましょう。
ポイント③:土日に面接がある場合は、平日にしっかり休む
土日に面接が入ったとしても、しっかりと休息をとりましょう。
「周りが内定をもらい出しているのに、まだ自分は内定がない」
「毎日、面接続きで忙しい」
就活は忙しさやストレスの連続です。就活を成功させるためには、思い切ってリフレッシュすることも重要です。疲れたまま就活を続けるのは、身体的にも精神的にもよくありませんからね。
一日中好きなことをして就活を忘れたり、第三者に話を聞いてもらったりして、気負いすぎずに就活を進めましょう。
4:ブラック企業の見分け方
上述したように、土日に面接があるからといってブラック企業であるとは限りません。
ではブラック企業と判断するためには、どこを確認すれば良いのでしょうか。
本章ではブラック企業を見分ける際のポイントを5つ紹介します。
見分け方①:常に求人が募集されている
常に求人が募集されている企業には注意が必要です。求人が常に行われている企業は、離職率が高い企業の可能性があります。
見分け方②:離職率が高い
離職率はブラック企業であるかどうかを判断する際の重要な指標です。ホワイト企業であれば、 辞めていく社員が少ないため離職率は低くなります。
離職率は「就活四季報」に記載されているため、業界ごとの平均離職率と比較しながら、必ず確認しておきましょう。業界ごとの平均離職率よりも明らかに数値が高い企業には、何らかのネガティブな要因がある可能性があります。
見分け方③:業務内容が不明確
求人票に記載されている業務内容が不明確であったり、面接で質問しても抽象的な回答しか返ってこなかったりする企業には注意が必要です。具体的な業務内容を説明すると、就活生と企業の間にミスマッチが発生してしまうことを恐れて、あえて仕事内容を明言していない可能性もあります。
「成長できる業務」や「やりがいのある仕事」としか求人票に記載されていない場合は、業務内容を詳細まで確認することをおすすめします。
見分け方④:面接官の態度が横柄・不親切
就活生に対して横柄な態度を取ったり不親切であったりする場合は、就職した後にも同様の扱いを受ける可能性があります。自分の意見を否定されたり、反論してきたりする企業には注意が必要です。
見分け方⑤:残業代の規程が不明確
残業代の欄に「みなし残業」「固定残業代」と記載されている場合は、注意しましょう。固定残業代(みなし残業)とは、企業が一定時間の残業を想定してあらかじめ給与を支払う制度です。
たとえば40時間のみなし残業が設定されている場合、40時間以上残業したとしても追加文の残業代は支払われないのです。「みなし残業」「固定残業代」と記載されている場合は、自分の労働力が搾取される可能性もあるため、注意しておきましょう。
まとめ
本記事では、企業が土日に面接を行う3つの理由や就活生が土日に就活を行う際のポイント、ブラック企業の見分け方を紹介しました。
上述したように土日に就活の面接を行う企業の中には、そもそも平日が定休日のサービス業であったり、学生の予定を優先してくれたりするところもあります。土日に面接があるからといって安易にブラック企業と決めつけるのではなく、企業のさまざまな情報を集めて、総合的に判断しましょう。