「内定後って辞退できるのかな…」こんなことが就活生の間でよく言われており、私も耳にします。
また就活生の間では、下記のような疑問を抱いている方が多いと思います。
- 内定承諾後に辞退するのが怖い
- せっかく内定をあげたのにと怒られそう…
- トラブルを防いで内定辞退をしたい!
結論、内定承諾後でも辞退はできます。しかし、辞退するには最低限のマナーが必須です。
この記事では、内定後に辞退をする具体的な方法や注意点について詳しく解説していきます。また、内定辞退にあったほんとの話は、辞退を考えている人は必見の内容です。
ぜひ、最後までご覧ください。
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目次
1:内定承諾した後でも辞退は出来る
結論から言うと、内定承諾後でも内定辞退は可能です。なぜなら、内定辞退することは、法的に罰せられることではないからです。しかし、内定承諾前と後では、辞退の難易度が異なります。
企業側は、就活生が内定承諾書を提出した時から入社の準備を進めています。
そのため、内定承諾後に辞退することはトラブルに発展する場合もあるでしょう。
トラブルにならない為にも内定辞退の連絡はできるだけ早くしてください。ある期間を超えてしまうと、労働基準法に引っかかってしまいます。また、内定辞退の理由を話すときは、簡潔にわかりやすく自分の気持ちを素直に伝えましょう。
あやふやな言動や行動は企業を混乱させ、思わぬトラブルに発展することもあります。
前提として内定辞退は、非常識な行動です。嫌がらせやトラブルなどのリスクもありますが、理由をしっかり話せば円満に解決できます。企業側に内定辞退の連絡をする際は、謝罪と理由をきちんと伝えましょう。
内定先を決められずに悩んでいる方はこちらの記事も参考にしてください。
→ 内定先を決められないあなたへ!決断するために必要な4つのチェック項目
2:これで迷わない!内定辞退の方法
内定辞退の際はに優先すべき連絡手段は、電話▶︎メール▶︎手紙 の順です。
ここでは、電話やメール、手紙の詳しい書き方について解説します。
2-1:電話で辞退する場合
電話で辞退する場合に、気を付けてほしいことは以下のとおりです。
- 辞退する理由を正直に伝える
- 理由を伝えるときは、自分主体で答える
- 内定を頂いた感謝を伝える
- 謝罪の言葉を必ず添える
電話で辞退する場合は、初めに辞退する旨を伝えましょう。理由を聞かれたときには、すぐに伝えることが重要です。理由は、「一身上の都合」にしましょう。企業の不満や感じたことを理由にしてしまうと、揉めてしまうことがありますので注意が必要です。
電話の最後には、内定を頂いた感謝の気持ちや謝罪の言葉も伝えましょう。
【電話の会話例文】
学生:いまお時間いただいてもよろしいでしょうか?
担当者:大丈夫ですよ。
学生:大変心苦しいのですが、内定辞退させていただきたく、ご連絡させて頂きました。
担当者:なぜですか?
学生:家業を手伝うことに決まり、御社への入社が難しくなりました。
担当者:そうですか。わかりました。
学生:貴重なお時間を頂いたにもかかわらず、内定辞退という結果となり、申し訳ございません。本来はお会いしてお話すべきですが、まずは口頭にて状況説明をしたく、ご連絡させていただきました。後ほど、貴社へおわび状を送付させていただきます。
2-2:メールで辞退する場合
メールで辞退する場合に、気を付けてほしいことは以下のとおりです。
- 件名に内定辞退の旨と名前を記載
- 内定辞退の理由を明確に伝える
- メールでの連絡について謝る
- 宛名、署名を入れる
メール送付は、担当者が電話をしても不在だった場合のみにしましょう。メールを送付する際に、事前に電話していたことも合わせて伝えるようにしてください。
担当者は、数多くのメールを管理しているため、件名には内定辞退の旨と名前を記載しておきましょう。宛名と署名で文章を挟むことは、メールマナーなので忘れないようにしましょう。
【メールの例文】
件名:内定辞退のご連絡 / 大学名と名前
本文:○○株式会社 人事担当○○様
大変お世話になっております。○○大学○○です。
大変申し訳ございませんが、内定辞退のご連絡でメールいたしました。
辞退理由としましては、家業を手伝うことになり貴社への入社が難しくなりました。
本日お電話いたしましたがご不在でしたので、なるべく早い段階でご連絡をしたく、メールにてお伝えしました。
直接お伺いすることも可能ですので、その際は日程調節させていただきます。
貴社から非常に魅力的なオファーをいただきながら、このような結果になり申し訳ございません。
何卒よろしくお願い申し上げます。
署名
2-3:手紙で辞退する場合
手紙で辞退する場合に、気を付けてほしいことは以下のとおりです。
- 手紙は電話やメールをした後に送る
- 手紙は極力すぐに送付
- 手書きで書く
- 後々トラブルにならないためにも謝罪の言葉を添える
手紙を送る場合は、電話やメール後、極力すぐに送付しましょう。ワープロで書くのではなく、手書きで書くと企業側に謝罪の気持ちが伝わり、トラブル回避にも繋がります。
手紙は下記の例文のように書いても良いですが、企業側はそのような内容に見飽きているので一工夫加えることをおすすめします。
【手紙の例文】
拝啓、貴社益々ご清祥のことお慶び申し上げます。この度は、貴社の採用内定を頂き、ありがとうございました。私にとって大変公益なお話でしたが、悩んだ結果内定辞退という考えに至りました。
貴社の皆様には、労力を割いて選考をしていただいたにも関わらず、期待にお答えすることができず申し訳ありません、誠に非常識ですが、どうがご容赦くださいませ。今後とも、貴社のご活躍を心からお祈り申し上げております。
敬具
3:【全部実話】内定辞退後にほんとにあった話
内定辞退の電話やメールをしたときに、以下の被害を受けた就活生がいました。
- 罵倒や怒られたときがあった
- 損害賠償請求されることも…
- 辞退を引き止められた…
これらは全て実話です。解決策も記載しているので、同じような被害にあった方は参考にしてください。
3-1:罵倒や怒られるときがあった
内定辞退の連絡をした時に「調子に乗るな」「ふざけんな」などの罵倒をされることがあります。
内定辞退は、非常識な行動として見られてしまうため、就活生は罵倒や怒られることも仕方がないと思いがちです。しかし、内定辞退は国からも認められている権利なので、罵倒や怒られるようなことがあっても怯える必要はありません。怯えて辞退を取り消し、入社しても上手くいくはずがありません。しっかりと意思をもって、内定辞退の理由を伝えましょう。
また「今後、あなたの大学には内定者を出さない」などの脅し文句を言われる場合もあります。脅し文句なので心配する必要はありませんが、「もし自分のせいで後輩が…」と不安に思う方は、大学に相談しましょう。
3-2:損害賠償請求されることも…
内定辞退することで損害賠償請求されることが過去にはあったそうです。
もし企業側から損害賠償請求されても、支払う必要はありません。
内定辞退は、法的に認められており、「労働契約を解除する」だけのはずです。しかし、企業側が内定者に多額の設備投資をしていたり、あまりにも常識に反する態様で事態をした場合、損害賠償を請求される可能性が残ってしまいます。
やむを得ない事情であっても、誠実に、しっかりと理由を伝えて辞退を申し出てください。
3-3:辞退を引き止められた…
内定辞退の連絡をした際に、強く引き止められることがあります。強く引き止められても就活生には、内定辞退を選択する権利があるので意思を貫きましょう。「迷惑かけているし申し訳ない…」と感じる就活生を目にします。
内定辞退は企業側に迷惑がかかるため、できるだけ避けるべきではありますが、自分の人生です。意思を尊重してください。
引き止められる際に、企業側から府に落ちないことを言われても大人な対応を心がけましょう。同業界だとこれからもかかわっていくことがあるかもしれません。将来のことまで考えるようにしましょうね。
4:内定後辞退の6つの注意点
内定後辞退の注意点は以下のとおりです。
- 入社日の2週間前までに内定辞退を
- 企業への印象は悪くなるので覚悟が必要
- 謝罪をしっかりする
- 連絡手段は電話が最優先
- 時間は営業時間内、言葉遣いも考える
- 一度辞退を申し出たら戻ることは出来ない
注意点を理解しておくことで、トラブルにあったとしても対処ができます。是非、参考にしてください。
4-1:入社日の2週間前までには内定辞退を
1つ目の注意点は、入社日の2週間前までには企業に連絡することです。
2週間を切ってしまうと労働基準法に引っかかり、複数企業との契約ができなくなります。契約ができなくなることで、内定先の入社が遅れてしまう恐れがあります。ですので、入社日の2週間前までには内定辞退の連絡をいれるようにしましょう。
注意として、2週間前というのはギリギリの最低ラインです。就活生の内定辞退は、企業側にとって大きな痛手です。また、辞退された枠を埋めるために、再び募集をかけなければならない場合もあります。企業のためにも、内定辞退を決めたらすぐ連絡するようにしましょう。
4-2:企業からの印象は悪くなるので覚悟が必要
2つ目の注意点は、企業からの印象が悪くなることです。内定辞退は就活生の権利とはいえ、約束を破っているので印象が悪くなります。
悪い印象をできるだけ残さないためにも、謝罪と感謝は最低限伝えるようにしてください。
悪い印象が残っていると、今後辞退した企業と関わることがあるときに支障が出ます。内定辞退を伝えるときは、謝罪と感謝、自己都合を理由に辞退するようにしましょう。
4-3:謝罪をしっかりする
3つ目の注意点は、誠意を込めて謝罪することです。誠意を込めて謝罪をすることで、企業とのトラブルを回避できます。謝罪と同時に自分のわがままを受け入れてくれた企業に感謝を述べるようにしましょう。
電話やメールで内定辞退の連絡をしたときに、「会いに来て」「直接話そう」と言われることがあります。会いにいくことはストレスに感じると思いますが、きちんと会いに行って謝罪することがベストです。
あまりにも企業側の機嫌が悪く、怖い場合は大学や両親に相談しましょう。そうでない場合は、直接話を聞きたいと思っていますので、謝罪と説明に伺いましょう。
企業側に自分の気持ちを分かってもらうためにも、誠意を込めて謝罪するようにしてください。
4-4:連絡手段は電話が最優先
4つ目の注意点は、連絡手段は電話を最優先にすることです。
メールは電話が繋がらなかったときの送付、手紙はおわび状として電話やメールで話した後に送付するようにしましょう。
電話で伝えるときには、内定辞退することを1番初めに伝えてください。
内定辞退の理由を述べるときは、企業を否定しないようすることが大事です。企業を批判することでトラブルに繋がることがあります。理由を話すときは、企業を否定しないように意識して話しましょう。
4-5:時間は営業時間内、言葉遣いも考える
5つ目の注意点は、内定辞退の連絡する時間帯を営業時間内にすることです。
営業時間内でも以下の時間帯は避けるようにしてください。
- お昼時
- 出社、退社間際
営業時間外や上記時間に連絡すると、マナーを知らない非常識な就活生という印象を与え兼ねません。また、電話中は相手の時間を奪っていることになりますので、内容も簡潔にわかりやすく伝えることを意識しましょう。
言葉遣いについても考えるようにしてください。正しい敬語や言葉遣いは社会人としてのマナーです。営業時間内の連絡や言葉遣いを気を付けることは、内定辞退を伝える上で必須の条件です。
4-6:一度辞退を申し出たら戻ることは出来ない
最後の注意点は、1度辞退を申し出たら元に戻ることはできないということです。内定辞退したのにやっぱり取り消してほしいは虫のいい話です。後悔しないためにも「本当に辞退してもいいのか」「この企業に未練はないのか…」を1度考えるようにしましょう。
企業によっては2次、3次と募集している企業もあります。もう1度戻りたい場合は、応募しても良いと思いますが、内定を貰える可能性はほぼ0です。内定を再度獲得できる人は、元々の評価が高いか面接時に誠意を伝えたかです。再内定は難易度が高いため、今1度後悔しないための選択をしましょう。
まとめ
今回は、内定辞退の方法や実話話、6つの注意点について紹介しました。
内定辞退は、企業側に迷惑を掛ける行為です。ですので、内定辞退を考えている就活生はもう1度考えてみましょう。明確な答えが出た場合は、すぐに連絡や相談をすることで企業側も次の行動に移せます。
内定辞退は就活生も企業側もストレスのかかる作業ですので、よく考えて判断しましょう。
内定をもらったのに不安になってしまっている人はこちらの記事も参考にしてくださいね。
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